ニオイの解決への取り組み方・姿勢
汗は通常無臭だといわれますが、山奥で済む仙人のような生活をしない限り、現代社会で出回っている食物を食べて生きている限り、ある程度の汗臭(体臭)はどんな人にも存在します。
ワキガは特別なものではなく、もちろん病気でもありません。通常の一般的な体臭に比べ、ニオイのレベルがいくらか高いというだけのこと。
またその一般のニオイのレベル(基準)も不確かなもので、どの程度匂えばワキガになるか、ワキガ扱いされるのかは、特に決まってはいないようです。
当方の知人はワキガの治療を若い時にしたようですが、その後、年を取っても体臭そのものは変わっていません。
いくら根本的にワキのニオイを解消しても、それ以外の体臭が解決しない限りは、その人のそばに寄れば臭う現実は変わりません。
ワキに限らず、全身に汗腺や毛穴があるわけで、ワキガの人は、ワキの臭いに限らず、他の部位の臭いも平均的に臭う傾向があります。
ワキの臭いを特に気にしてしまうのは、よりニオイが強くなる、強いと感じてしまう状態が整っているから。
ワキ自体に汗が溜まりやすく、そのせいでニオイ菌も繁殖しやすくなり、脇の皴(しわ)のせいでニオイ・汗も取れにくい。
またワキ毛があると、さらに菌の繁殖も進み、常在時間も長くなり、強いニオイとなって現れます。
なので、自分で出来るニオイ対策も併用して、自分で出来る努力をしない限りは、根本的にニオイの悩み解消にはつながりません。
結局、ニオイの根本は、口にした食べ物、飲み物からの原因で発する場合がほとんど。
それに加え、体調管理の出来不出来で、よりニオイも加速される傾向があります。
遺伝や体質の有無も少なからずあるようですが、それは病気や性格と同じで、後天的な要因の方が遥かに顕著です。
臭いの原因の大部分は、持って生まれた資質などではなく、自分が以前から今現在まで、どう過ごしてきたかがニオイとなって現れているのです。
ニオイには、必ず「ニオイになる原因」と「ニオイを生み出す状況」があるのです。
それらを踏まえて、ニオイ対策をしなければ意味がありません。
体臭や周囲の目などとの戦いではなく、自分自身との闘いなのです。